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日本製紙(3863)
製紙業界2位。「スコッティ」や「クリネックス」などのブランドを持ち、近年は”長持ち&コンパクト”の商品が人気だ。ティッシュやトイレットペーパーなどの生活関連事業以外にも、紙・板紙事業、エネルギー事業、木材・建材・土木建築関連事業を展開。
(2024年6月記載)
ロシアによるウクライナ侵攻を受けた石炭価格の上昇や、円安の影響を受け、2023年3月期は巨額の赤字を計上した。2024年3月期は石炭価格の落ち着きや価格転嫁が進み営業黒字化。今後は為替レートや資源価格に合わせた価格転嫁の可否、成長が見込めるオセアニアや東南アジアでの事業が鍵を握りそうだ。またそれに合わせた配当金や自社株買いなど、株主還元策にも期待したい。
2024年3月期の自己資本比率は27.1%とやや低め。ちなみ同業他社である王子製紙は43.7%、大王製紙は26.3%。なおMSCB(転換社債型新株予約権付社債)などの既存株主に不利益となるような社債は発行していない。
2023年3月期から2024年3月期にかけては、価格転嫁が進み売上高は微増。2023年3月期の巨額の赤字から2024年3月期には黒字転換。しかし過去10年の営業利益を見ると軟調に推移。配当金は2024年3月期に復配(10円)するも、過去の配当金には及ばす。
100株以上保有の株主に、家庭用品詰め合わせを一律1セット贈呈。
権利確定日3月末日。
2024年6月20日現在、東証プライムの低PERランキングで1位(0.24)になっています。今後の業績は不透明ではありますが、今年度に黒字転換し、国内では有力なブランドを有することを考えると、1000円以下は買いだと考えています。
目標株価はPBR0.3倍の1218円でオーバーウエイト。
ティッシュペーパーの1世帯あたりの年間支出額はおよそ2500円、トイレットペーパーの年間支出額はおよそ4000円ほどだと思います。これらを配当金で賄うには、2025年の会社予想10円では700株が必要になります。しかし、過去に30円から60円の配当を出していたことを考えると、増配を期待して200株を保有すれば、誰にも搾取されることなく自給自足が達成されます。